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「しっかし、付けてみるとより一層綺麗だな……」
しかし龍希は誕生日を迎えていない16歳、つまり高校二年生にあたる。指輪一つで遊べる時間など高が知れていた。
「そうだ、雑誌読むんだった……」
ベットを降りようと寝返りを打ったその時、コンコンと何かを叩く音が聞こえた。
「!?」
龍希は驚きのあまり声も出せなかった。何故ならノックされたのはドアではなく、マンションの八階にあるこの部屋の窓だからだ。
(風、だよな……?)
予想と言うよりは願望に近い思いで、龍希はカーテンを開ける。
「マ・ド・ヲ・ア・ケ・ロ」
だが目の前にいたのは、口パクとジェスチャーで対面を迫るドラゴンだった。
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