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「僕は谷原奏です。大剣生成能力を持ってます。」
「奏な。よし。俺の事は刹那でえぇで!」
奏がそう返事を返すと、刹那はニカッと笑った。返事を返された事が余程嬉しかったのだろうか?三人はそれから二、三言話すと、鈴果の「……競技場。」という声と共に行くことをすっかりと忘れていた二人は第一競技場に向かう事にした。
現在は教官が出て行ってから15分経過している。教室から競技場までは走って10分。どう頑張っても間に合う気がしない。
そういう時に限って鈴果は足が遅く、刹那は先に行ってしまったので、奏は鈴果をおぶって走った。
「……私、重いから…置いて行って…良いよ?」
そう鈴果から声をかけられるが、奏としては置いていくつもりは毛頭ない。後で、二人を置いて先に行ってしまった刹那に仕返しをしようと心に決めて奏はそのまま走り続けた。
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