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カーテンの隙間からウザったいほど太陽の光が射し込んでくる。
清々しい朝とは言えない朝が訪れた。
俺に朝をもたらしたのは鳥達の囀(さえ)ずりや、可愛い妹が起こしに来たり、ましてや目覚まし時計ですらない。
まあ目覚まし時計は近い様で遠いのだが。
俺を起こした『ソレ』は多分人間一度は必ずお目にかかる物だ。
さっきからチラチラ射し込む光に耐えきれなくなりベッドを出る。
外は今頃大騒ぎなのだろうか…。
そして自室を出るためドアをあける。
驚愕した………床が陥没していた。
外から警察の声が聞こえて来た。
「君ー!?大丈夫かー!?今すぐ救助に向かうからそこでジッとしていてくれー!?」
救助隊が突入体勢に入った。
「あっ!いーよいーよ!自分で降りっから」
そして窓から飛び降りて見せる。
「はい、ご苦労様。もう帰っていいぜ?」
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