"元"神様です。

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「三雲、誰なのこの子供」 「この町で見かけない子だねー」 「…」 とある神社に3人の土地神様と1人の高校生が集まっていた。 「なんでこの子供は、私達が見えるわけ?」 「普通、僕達の姿は人間に見えないはずだよー」 神様 小町と悠水が高校生に向かって言う 「えーっとですね… すいませんが、あなたから2人に説明して下さい。」 「えっ!三雲神がここに連れて来たんでしょ。」 「まぁまぁ。じゃあ説明任せましたよ。」 「えー…」 渋々高校生が説明をはじめた。 「初めまして小町神、悠水神。私は前多元世界王、並びに元第151次元神をしていましたシオンと申します。」 「って訳です。」 「「……」」 沈黙 「「えぇぇぇぇ!?」」 2人の神様は、見た目高校生の神様を凝視した。 「多元世界王って…なんでそんな凄い神が、こんなボロい神社にいるのよ!?」 「小町、僕の家に対して失礼だしー」 小町の発言に対して悠水がツッコミを入れる 「あ、前です。今は違いますよ?それに、今は神ではないですし。」 「「「………へ?」」」 また沈黙 「もう私の世界は存在しません。他の次元神によって滅ぼされてしまいました。」 「…次元神同士の打ち合いですか?」 三雲が恐る恐る口をひらく 「う~ん。打ち合いと言うか一方的にやられたと言うか…まあ、数で表すと260vs1くらいだったかな?」 「…(何か相手が多くない?)一方的すぎない?何か怨みでもかったの?」 「そんな事しないですよ!私は他の次元を侵略や略奪した事ないですし… 多元世界王になったのだって、勝手に決めれただけです。」 しょんぼりしているシオンの頭を悠水が撫でる 「次元を治める神様も大変だねー」 「今思えば、王にさせられたのは私に色々と押し付けて、それを理由に滅ぼす為だったのかもしれませんね。」 シオンは乾いた笑顔を浮かべ、空を見上げた。それに釣られる様に3神も空を見上げる。 「シオン様さ、」 小町が話始めた。 「はい?」 「世界が消えたのに、身体残ってるよな。普通、世界が消えたら身体も消えるって聞いてるんだけど。」 「それは私にも解りません。それに身体の力が衰える処か、前よりみなぎる感じがするし。」
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