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「シュールね…というかそんなに酷い過去があるのならバレンタインなんて余計に忌むべき日じゃない?」
もう何がしたかったのか自分でも分からなくなっていた花子は率直な疑問を投げ掛ける
「そういえばそうですね。じゃあちょっと行ってきます」
「何処に?何しに?」
「彼氏彼女にチョコを渡そうとか考えてる平和なリア充共を私のチートスキルで蹂躙してくるんですよ」
「そこまでしなくても」
メリーの唐突な思考転換に少し引く
(この子、どうしてこう極端なの…いや、半ば私のせいなんだけど)
「ではでは、浮かれているリア充共を絶望の淵へと突き落としに行ってまいります」
流石に止めるべきかなー、と花子の良心が疼いたが
よくよく考えてみると自分は生前充実したこともなく、学校のDQN女共に辛い目にあわされていたなー
と、特に守ってやる義理もない事に気づいたので
「いってらっしゃい、たくさん狩ってくるのよー」
全力で後押しする事にした
何だかんだ言っても彼女達は生者を脅かす悪霊と七不思議なのだった
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