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修司は困惑した。
修司自身は何を言われても構わなかったが、こと美咲に関しては自分のせいで悪く言われてしまうのが、とてつもなく辛く堪らないものだったからだ。
修司は無駄とはわかっていながらも、美咲に言った。
「美咲、離せよ。
なんで俺達が行かないなら、お前も行かないってなるんだ?
意味わかんねぇーよ!!」
(...相変わらず鈍感なんだから)
美咲は少し拗ねた感じで、頬を膨らませた後に言った。
「ヤーァダ、もう決めたの!
二人が行かないって言うなら、あたしも行かない!
絶対離さないからね!!」
美咲は更にグッと腕に力を入れて、二人を引き寄せる。
「わっ!
くそ、遼平からも美咲に何か言ってやってくれよ!」
美咲と揉み合いながら遼平に言うが、返事がない。
「おい、遼平!
お前聞いてんのかよ!!
........遼平?」
修司はあまりに返事がないので、遼平を見ると異変に気づき、少しヒいてしまう。
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