4、母と子

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分からないが、しかし。 沖田が何かをやらかそうとしているだろうことはよく分かる。 だから。 丞は警戒していた。 「月姫さんを探していると、お二人に言えば良いじゃないですか?」 ニッコリと笑い、沖田は言う。 丞は目を少し見開き、そしてため息を吐いた。 沖田は丞が言いづらいと言うことをしっかりと分かっていた。 だから、嫌がらせ込みで歩に言ったのだ。 「月ちゃんを?何でや、すぅちゃん?」 少し不機嫌な感じの歩。 丞の予想通りだ。 「土方はんに頼まれたんや。」 丞は白状したように、歩に話す。 歩は眉間にしわをつくに丞の話を聞いていた。 「それで月ちゃんは見つかったん?」 守が丞に聞き、丞は頭を左右にふった。 「土方さんのとこに行くよう私から伝えますよって、さっきから言ってるじゃないですか。あなたが探す必要はありませんよ。」 沖田は丞に言った。 これもわざと。 今、歩がいる。 月姫に会う必要がないと知れば、歩は探す必要がないと探すのを止めるはず。 だから今言ったのだ。 「沖田はんがこう言っとるのに探そうとしとったん?ここは甘えれば良えやんか。」 案の定、歩は丞に予想通りのことを言った。 丞はこれが沖田の狙いかとため息をついた。
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