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丞の話に沖田、歩は興味津々と言った感じの反応をした。
だが。
守は顔をしかめていた。
少し不安そうにも見える。
「守?どないしたんや?」
守の様子を不思議に思った丞は守に問う。
「それ、妖刀や。確か…倉にあったヤツやわ。誠さんは興味がないみたいやったけど…月ちゃんは刀に興味があったんやね。」
守は言う。
妖刀なんて危険なもの、月姫には持たせたくない。
そう守は思うが、月姫は守の言葉など聞き入れないだろう。
「妖刀ですか。面白いですね!見てみたいです。」
沖田はニッコリと笑い言う。
刀が好きな沖田。
珍しい刀には目がない様子。
「……妖刀って危険なんか?」
丞は守同様に月姫の心配。
妖刀が危険なものならば、月姫に返すのは止めたほうが良いんじゃないか。
そんなことを丞は思う。
「危険やろね。妖刀は意思を持つって言うで。妖刀に呑まれ、操られた人がおるて聞いたことがあるわ。」
歩は顔をしかめながら言った。
歩もまだ月姫を怒ってはいたが、月姫が心配で、刀を持たすことは反対だ。
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