4、母と子

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驚きのあまり。 つい月姫は守を見たのだ。 月姫と守の視線がぶつかる。 「………大丈夫ですよ。水は飲んでますから。人は水だけで生きていけます。」 落ち着きを戻した月姫は守から視線をそらして言った。 むちゃくちゃなことを。 「それは無理や。」 反射的にツッコミをいれる丞。 それにぷいと顔をそらす月姫。 月姫以外が月姫の言葉に呆れてしまう。 「一月くらいなら大丈夫だもん。」 ボソッと月姫は言う。 またまた一同をあきれさせる月姫。 「…30日も無理や。月ちゃん、少しで良ぇで何か食べぇや。」 守はやはり心配そうに言う。 それに月姫は顔をしかめる。 「………何だったらだべるんや?」 黙りこくる月姫に丞は聞く。 月姫は丞を見た。 「爺様が作ってくださったお粥だったら食べます。」 月姫は言う。 反抗的な目をし、丞を見る月姫に、丞は困ったようにため息をついた。 「死人に作らせぇ言うんか?」 歩が月姫に聞く。 “死人” その言葉に月姫は思いっきり顔をしかめと歩を睨むように見た。
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