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―それは卒業式が後三日に迫った三日前に遡る
「はぁ……もうすぐ卒業か~」
真理は自分の席に座って窓から外を見ながら呟く
「真理、まだ卒業後の就職決まってないの?」
真理は声がした方に向く
真理に声をかけたのは同級生の鈴村渚
髪はショートで淡いオレンジが特徴でちょっと男まさりな性格
「ほらあたしに隠れてないで出てきなさいよ」
渚が隠れていた子を前へ押し出す
「うわっ…ととっ」
バランス崩しかけたがなんとかバランスを戻した
「危ないじゃないですか!」
渚に文句言う
今、渚に文句言ってる子は同級生の西野里奈
髪は茶色で肩まで長いのが特徴で丁寧な口調で喋る礼儀正しいだが、引っ込みじあんな性格
「ゴメン、ゴメン」
里奈に謝る渚
「私を前によくやるわね」
「あはは」という苦笑する二人の顔
真理の近くにいく二人
「卒業かぁ……」
「卒業ですね…」
「卒業…だな~」
三人は口々に言う
少し三人の間に沈黙が漂う
「あっやば、授業始まる」
時間を確認した真理が言う
慌てて自分の席につく二人
そこへ先生が教室に入ってくる
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