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しばらく道を歩いていくと、先程の猿が草村から転がり出て来て、ボロボロになったきびだんごを大切そうに持っていました。
小さく舌打ちした桃太郎は、嫌そうな顔をしながら、それでも約束は約束だ、と仲間に入れてあげました。
犬と、猿と、桃太郎がさらに歩いていくと、今度は空からキジが飛んで来て、きびだんごをくれたら仲間になります、と言いました。
桃太郎は考え込み、その場に立ち止まりました。
そのうち座り込んで下に顔を向け、何も喋らなくなってしまいました。
その場の空気を読みざるを得ないキジは、静かに飛び去って行きました。
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