じゃすてぃす

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あいつが居なくなればいい。 私はいつも電車のドアを背もたれに、視界に入るサラリーマンを見て、思うんだ。 いつか誰かが、この平穏な電車(セカイ)の中に入って来て、ぐちゃぐちゃにしてくれればいいのにって思う、密かに。 規則正しく流れているこの機械音が、電気で走るこの車が、空気の中、大破してしまわないかと思う、心の中。 私は制服に身を包んで、世間から遮断された、あの囲いの中で、見たくもない色んなものを見てる。 人の理不尽な苛立ち、大人の執拗なまでの汚さ。 なんの手応えもない学校(セカイ)の中でひたすら、未来が明るいということだけをたたき込まれるためだけに、椅子に座っている。 誰が言ったのか、未来が明るいだなんて。 自由もないあんな世界が明るいなんて誰が言ったのか。
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