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しかし、輝ける時代は永く続くものではない。
悪政による民衆の貧困、反乱と暴動、嘲りの声が広がり、欺瞞に満ちた平和が音をたてて崩壊することもあるだろう。
ときには未知の存在の侵略、侵攻により平穏を怒号が呑み込むこともあるはず。
だが、輝ける都はいずれとも違った。では、どのような滅びの道を辿ったのか。
人の意志を越えた大いなる力、天の裁きが大地に落とされたのだ。
それは煌めく光の尾を揺らし、切り裂く音を引き連れ、空を渡って来た。
光の雫が夜の空に溶けゆき、音が止むと静かな閃光が満ちた、刹那、大地は震え破壊が押し寄せた。
破壊のうねりはあらゆるものを包み込んだ、真実も、嘘も、絶叫も、祈りも、すべてをその腕で乱暴に抱いたのだ。
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