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潮の満ち引き、揺蕩う波の拍手にたましずめを唄おう。
古の叡智が眠る海よ、数多の命を抱き何を思う。
水の都よ、母なる君に抱かれ眠り何を想う。
常しえの輝きを生み出した人類の栄華は闇に呑み込まれた。
永遠の愛を彩る言葉は暗い静寂に沈んでしまった。
永劫の光を灯す希望もまた黒い深淵によって掻き消された。
遠い御国に眠る魂よ、この唄が聞こえるか。
あなたを世界に繋ぎ止める、寄る辺ない孤独な唄が。
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