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精神と肉体が完全に分離していたことを確信していた私の幻想は、簡単に打ち砕かれた。
『……ここは?』
重たい瞼を開けると見知らぬ天井が映った。
薬品臭い部屋、どうやら病院かなにかの医療施設のようだ。
「目が覚めたみたいだね。」
横から声が聞こえ、視線をやるとそこには
『白…猫……!!』
「おはよう。」
微笑む白猫を、私は出来る限り殺気をこめて睨んだ。
「おぅおぅ怖いねぇ。お前は、俺が怖くないのか?」
『怖いだなんて。…だって貴方は……』
そう、こいつは私目の前での実の父親を殺した張本人なのだ。
『私は貴方のことを憎んでるわ。』
そう、と興味が無さそうに白猫は呟いた。
しばらく沈黙が続き、白猫はどこかに行ってしまった。
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