岡崎夕菜

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「なぁなぁ、美月~!この人かっこいいよなぁ~」 私の友達が、あるジャニーズグループの 雑誌をみせてきた。 「ウチ、そういうの興味、あんまなくて…ごめんっ」 興味がないわけじゃないけど、、 芸能人って私からみるとキラキラしてて、 あんまりみたくなかった。 「そうやんな~美月は真面目やもんなぁ~」 真面目、か。 別に…。真面目じゃない。 やる気がないだけ。 この子は、保育園からの友達。 でも、たまに合わない。 少し‥、 苦手だ。 夕菜ちゃんは イジメっ子の中でもリーダー的な存在。 うちは、その逆。 とくに目立ってないし、 運動は苦手。 イジメはできない、というより、見てる側だ。 「ほんなら、そろそろ、帰るわ~、美月バイバーイ!」 大きく手を振り、夕菜ちゃんは走って帰った。 「バイバイ。」 私は小さく手を振り歩いて帰った。 何もかも逆で…。 顔も、体型も。 夕菜ちゃんは可愛い。スタイルもモデル並。 私は普通の顔。スタイルなんてよくない。 それに…私は弱い。 少し… うらやましい。
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