7人が本棚に入れています
本棚に追加
/17ページ
「じゃあ、行ってきます。」
いつも通り、ランドセルを背負い、学校にいく。
「は~い」
部屋の奥でお母さんの声がする。
「こっちにきてくれてもいいのに…」
なんてボソボソ言いながら外にでた。
ガチャ…
引っ越すことは
面倒くさいことになるし…夕菜ちゃんには絶対言わんとこ…。
絶対。
クラス違うんやから…バレないはず…。
しばらく歩いていると、途中、
夕菜ちゃんが
こっちに向かって歩いてきた。
キラキラしてる。
綺麗な笑顔。
そんなキラキラした笑顔、作り笑顔なのか
ほんとの笑顔なのかどっちなんだろうか。
「おはよ~美月~」
「おはよー夕菜ちゃん。」
「あれ?美月暗くね?」
別に暗くしてるわけじゃ…。
「実は‥‥」
「引っ越し…」
あーあ。言っちゃった。
…
「え?引っ越し?」
コクリと頷く。
「え~!なんで!?なんでなん!?」
ほら…
面倒くさいことになっちゃったやん…。
最初のコメントを投稿しよう!