Opening

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  『あー……全員、目が覚めた様だな』 突然、合成ソフトで作られた様な音声が頭上から聴こえた。 三人の少年は、同時に天井を見上げた。 『君達は厳選なる抽選の結果、選ばれ、ここに来て貰った』 「は? 抽選? 何の話だ!?」 少年の質問には答えず合成音声は続ける。 『率直に言う。今から君達三人には私が作ったゲームをして貰う』 「ゲーム?」 『テレビの下の棚を開けろ』 「棚? ……あ、ここ開く」 彼は言われた通り棚の扉を開けた。 中には見慣れない物体が入っていた。 いや、全く見慣れていないという訳では無い。 何故ならその見た目は、まるでテレビゲームのハード機の様だからだ。 ちゃんと側にはコントローラーらしき物もある。 しかし市販されているハード機では無い事に彼はすぐ気づいた。 「……なんだ? 見たこと無いゲーム機だぞ」 『それが私の作ったゲームだ』
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