179人が本棚に入れています
本棚に追加
『あー……全員、目が覚めた様だな』
突然、合成ソフトで作られた様な音声が頭上から聴こえた。
三人の少年は、同時に天井を見上げた。
『君達は厳選なる抽選の結果、選ばれ、ここに来て貰った』
「は? 抽選? 何の話だ!?」
少年の質問には答えず合成音声は続ける。
『率直に言う。今から君達三人には私が作ったゲームをして貰う』
「ゲーム?」
『テレビの下の棚を開けろ』
「棚? ……あ、ここ開く」
彼は言われた通り棚の扉を開けた。
中には見慣れない物体が入っていた。
いや、全く見慣れていないという訳では無い。
何故ならその見た目は、まるでテレビゲームのハード機の様だからだ。
ちゃんと側にはコントローラーらしき物もある。
しかし市販されているハード機では無い事に彼はすぐ気づいた。
「……なんだ? 見たこと無いゲーム機だぞ」
『それが私の作ったゲームだ』
最初のコメントを投稿しよう!