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「じゃあ……まずプレイヤー、誰やる?」
「僕は……遠慮します」
「お、おれも」
(そりゃそうだ。みんな外に出れるフリーマンになりたがるに決まってるか)
少年はそう悟った。
「んじゃま、俺がやるよ。ゲームはまぁ、得意な方だから」
「と、得意な方か……。よ、よく言うな」
「何?」
「き、君の事、し、知ってるんだな……。こ、小早川修(こばやかわしゅう)だろ?」
「なんだ、俺の事知ってたのか」
突然名前をフルネームで呼ばれた少年、修は肩をすくめた。
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