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不思議そうに小柄な少年が尋ねる。
「二人は顔見知り?」
「いいや、俺はこいつ知らないぜ。まぁとにかく俺がプレイヤーに決定だ」
すかさず小柄な少年は手を挙げた。
「じ、じゃあ僕はフリーマンになります!」
「だ、ダメだな」
まるで用意していたかのように、大柄な少年は却下した。
「な、何故です!?」
「き、君は家に帰りたがっていた。も、もうそのまま二度とここには帰って来ない気がするんだな……」
小柄な少年は、小さく「え」と声を漏らす。
「そ、そしたら交代できなくなり、残されたおれ達二人は死ぬ事になる……」
「そ、そんな」
「あ、あるいは、け、警察に通報するかもな……。そ、そしたら当然この部屋に、部外者が入って来てやはり死ぬ。き、君は自分さえ助かれば、い、いいと思ってるんだな……」
「や、止めてよ! 僕は……僕はそんな……卑怯者じゃ……」
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