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『5分経った。最初のプレイヤー、アシスタント、フリーマンを教えろ』
「プレイヤーは俺」
「アシスタントは僕」
「ふ、フリーマンはおれ」
『了解した。それでは、プレイヤーはコントローラーを持て』
「これか……シンプルだな」
修が持ったそのコントローラーは、上下左右の方向を示すボタンと、赤と青の二つのボタンしかない簡素な作りだった。
『では……ゲームスタート』
次の瞬間パチッ、と音が鳴り、勝手にテレビの電源が入った。
それに連動するかのように、勝手にゲームハードに明かりが点く。
それを見た修は、思わず部屋内をキョロキョロと見渡した。
(どこからか俺達の様子を見ながら遠隔操作でもしているのか? まあルールを犯したのを確認しなきゃならねえからな。じゃあ24時間常に見張られてると思っていいな……。という事は犯人は複数か?)
頭の中で色々な考察をしていた修だったが、すぐにテレビ画面に意識を集中させた。
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