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小柄な少年もついに観念したのか、その場にうずくまりポツリと呟いた。
「僕ら……これからどうなるんだろうね……」
少年は励ます意を込めて答えた。
「まあ身代金目当ての犯行とかなら上手くいけば無傷で帰して貰えるんじゃないか?」
「ご、拷問されるとか、か、海外に売り飛ばされるとかかもな……」
突然、ネガティブな発言で話に割って入る大柄な少年。
「お前な」
「い! 嫌だーーっ! 助けてーーっ!」
当然、小柄な少年の動揺が再発した。
「おい……」
小柄な少年をなだめるのが先か、大柄な少年を注意するのが先か、少年は迷っていた。
その時だった。
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