いえ、メガネです

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「おはよう、ウェルキン」 「ああ、おはよう」 と、爽やかに挨拶しているこいつの名前はウェルキン。 隣の家に住んでいて、よく小さい頃一緒に遊んでいた。 まぁいわゆる幼なじみというやつだ。 こいつはワイの姉さんが大好きである。 告白はまだしていないらしい。 ちなみにこいつも俺と同じく頭はそれほどよくない。 まぁこいつの紹介はこれぐらいにしておこう。 ワイは何だか無性に叫びたくなったので 「今日もびりっと頑張るぞー!」 と大声で叫んだ。 「叫んでる暇なんかないぞ。 歩いてたら遅刻するから走るぞティケノ」 そう言って俺の手を掴み走り出した。 「うわっ」 ワイは少し驚きながら黙って手をひかれる。 暑苦しかったが嫌だとは思わなかった。 学校に着いたのはギリギリだった。 チャイムが鳴るのを聞きながらワイラは教室に入り、席に着いた。 その時、教室のドアが開き担任の阿久津先生が入ってきた。
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