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「…あぁ、そうですか」
ったく、何しに来たのだろうか?
俺は、煙草を取り出し火を付けた。
「パパから、聞いたよ!
今度、東京本社勤務で副社長でしょ?出世だね。少し早いけど、お祝い。ネクタイ…ママと、選んだの。受け取ってね」
「あぁ…どうも。つか、東京に戻るのは何時になるか…。来年すぐじゃねぇと思うし」
「もう、相変わらず無愛想ね。別にいいけどさ。そういう所、嫌いじゃないしね。
そう、そう。渡したい物があって、はい」
手渡された物を開いて見ると、離婚届けである。
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