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「冴子…これ…」 タバコの火を消し、書類に目を通す。 「私は、サインしたから書いてくれる?直接、渡したかったから…。やっと、決心が付いた。今から、持って出して来る。 早い方がいいでしょ」 「分かった。今まで、済まなかったな」 「いいの、お互い様じゃない。親に、逆らえなかったでしょ。私達…」 俺は、サインを書きはじめる。 「大輔さんは?」 「奥さんと別れるって…。一緒に住もうって言われた」 「良かったな、おめでとう」 .
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