プロローグ:新たな出会い

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深夜、人通りの少ない裏道に3つの人影があった フェイト・T・ハラオウン、ティアナ・ランスター、そしてシャリオ・フィニーノである フェイト 「ここが最後に目撃された場所…か」 シャーリー 「はい。3時間前に魔力反応を確認、照合したところこれまでと同じでした」 ティアナ 「いつも通り…ってことはまた誰かが失踪したってことですね」 フェイト達は最近頻発している連続失踪事件を捜査していた この失踪事件、場所や時間に共通点はなく手掛かりは『黒い球体に飲み込まれて消えた』という目撃証言と失踪したのは魔導士適性のある人間だということだけだった 以上の点から『何者かが転移魔法で拉致した』という推理に至ったのだがいくつか疑問があった ティアナ 「一体犯人はどこから被害者を転移させたんでしょうか?」 ティアナの疑問はもっともだった 転移魔法は相当高度な魔法であり難易度は高い 正確に目標を転移させるには対象をしっかりと確認しなければならない なのにこの裏道は見通しが悪い、にもかかわらず周囲の目撃証言と魔力反応を照らし合わせると被害者がこの裏道に入ってすぐに失踪しているのだ
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