復活!機動六課

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オリバーの一番の長所は魔力量でも突撃の破壊力でもなく打たれ強さ、魔力耐性だった ふらつきながらもオリバーはまっすぐティアナを見つめている もちろん背後から来るスバルへの警戒も怠らない ティアナ 「スバル!同時に行くわよ!」 スバル 「おー!」 ティアナはクロスミラージュをダガーモードに変えて走り出した 同時にスバルも右手を振り上げて突撃する 《マスター!来ます!》 オリバー 「…ちっ、面倒だな…」 オリバーは深呼吸をするとブリューナクを体の横に構えた オリバー 「魔力を刀身に込めて…振り抜く瞬間に…」 そうつぶやくとブリューナクの刃が赤い魔力光で包まれた それにいち早く反応したのはスバルだった スバル 「さっきの技!?でも構えが違う…」 スバルはオリバーの変化に気づいたがティアナからはブリューナクの刃が魔力を纏っていることが見えていない ティアナとオリバー、そしてスバルとオリバーの距離が数メートルにまで縮まった オリバー 「…やるぞ!ブリューナク!」 《了解、『ウェイブスラッシュ』!》 瞬間、オリバーはブリューナクを振り抜き一回転した 魔力を帯びた刃が一回転すると魔力だけがオリバーを囲うリングのように残った そして水面に小石を投じた時にできる波紋のように一気に広がりティアナ達へと襲いかかる ティアナ 「なっ!?」 スバル 「ちょっ…」 ブリューナクの魔力光が見えていたスバルはとっさにプロテクションで防ぐことができた だがティアナはオリバーの予想外の遠距離魔法に反応が遅れた ティアナ 「しまった!?」 かろうじてウェイブスラッシュをクロスミラージュで受け止めたティアナだが衝撃で吹き飛ばされ落下していった オリバー 「やべっやりすぎたかな…ま、そんな高くねぇし大丈夫…だな」 落ちたティアナの無事を確かめるとオリバーはブリューナクを構えスバルと向き合った スバル 「オリバーさんやるねー」 オリバー 「スバルこそ二度も防いでんじゃん」 ティアナとキャロが脱落し完全にオリバー対スバル、モニカ対エリオの一対一の形になっている そして4人同時にカートリッジを1発ロードした
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