ファーストミッション

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モニカ 「引き分けじゃない…私の負け」 オリバー達はわけがわからないといった表情でモニカを見た そしてモニカは悔しそうに話し出した モニカ 「17回…斬ろうと思えば17回は殺されてた。副隊長が手加減してくれただけ」 「殺される」という言葉とモニカの真剣に悔しがる姿にオリバー達は何も言えないでいた シグナム 「確かに斬ろうと思えば斬れた時もあった。だがこの訓練は勝ち負けを見るものではない」 ヴィータ 「そーゆーことだ。この訓練は戦闘時にいかに臨機応変に対応できるかを見てたんだよ。大体なぁ…」 それまでモニカと向き合っていたヴィータがオリバーを横目で見る ヴィータ 「隙ができた瞬間にブッ叩いてたらコイツなんか3秒で終わっちまって訓練にならねー」 オリバー 「さ、3秒っすか…」 引きつった顔で苦笑いするオリバーだった シグナムが珍しく優しい表情でモニカの肩に手を置いた シグナム 「私がダインスレイヴを弾いた後の判断は良かったぞ。よく瞬時に動けたものだ」 モニカ 「あ、ありがとうございます…」 モニカは照れながら礼を言った ヴィータ 「さて、それじゃあ午前の訓練は…」 ようやく終わる、朝からぶちのめされていたオリバーは安堵した スバル達もオリバーの前に徹底的に叩かれていたためもうヘトヘトだった だが、その安堵感はあっさりと打ち砕かれた ヴィータ 「…あたしとシグナム対お前ら6人の模擬戦で終わりな」 ここに来て最悪の展開が待っていた さらに悪夢はまだ続く アギト 「なんだ、これから模擬戦か?」 リィン 「みんな、頑張るですよ!」 アギトとリィンがオリバー達の様子を見にきたのだ ヴィータ 「お、お前らちょうどいいとこに来たな。今暇か?」 シグナム 「私達だけで6人相手は少々厳しいのでな。お前達も参加してくれ」 アギト 「おう、構わねーぜ」 リィン 「はやてちゃんもお出掛け中ですしリィンもお仕事終わったからいいですよ~」 こうして6人はボロボロな状態でユニゾン状態のヴィータとシグナムの相手をすることになってしまったのだった この後訓練場には6人の悲鳴が絶えず響いていたという
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