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私の名前を何度も泣き叫ぶキミ……
大丈夫よ、少し疲れただけ。
だから……そんなに泣かないで。
てか、高校生になっても泣き虫なのね……。
† † † † † † † † † †
「春香! しっかりして! 春香!」
ゆっくりと彼女を支えて背中をさする。なんで急に倒れるんだよ……。
「どうしたんだい? ってこりゃ大変だ!」
厨房から顔を覗かしたマスター。マスターは僕等の元に急いで着てくれた。
「マスター! 春香が倒れた……どうしたんだよ……急に! 」
「落ち着きなさい。これは……」
額を触り脈や体温を確認する。確認し終わった後マスターは気の抜けた用になった。
「たんなる貧血だよ。少し疲れただろうね。ちょっと寝かせれば治るよ。」
「……良かったぁ……マジ焦ったよ。」
マスターと一緒になり、腰が抜けてしまった。ははは……
「春香ちゃんを運んであげな? 後今の時間帯暇だし、そばに居てあげなさい。」
「すみません……マスター。」
「大切な彼女なんだろ? 全く、キミが春香ちゃんをバイトとして紹介してもらった時は焦ったよ。」
マスターは再び厨房に戻り仕込みの準備をし始めた。今の時間はお客様も居ない時間帯で騒ぎにはならなかった。
春香の抱き抱えようとしたが中々思うようにいかない。恥ずかしいけどお嬢様だっこの形にすることにした。
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