ソーティング

気付いたら切っていた。

俺あいつ苦手。

こんな状況で何考えてるんだ。思い出したら腹がたってきた。

また携帯が鳴る。いつもと違う着信音。ソーティング用の携帯が。
自動で通話状態に切り替わった。
「みんなぁ、元気かぁ。」

忘れもしない総理の声が大音量で聞こえてきた。やけに明るい声に飲んでるんじゃないかと疑うほどのハイテンション。

「携帯離しちゃったり、本州に来なかったりしていっぱい死んじゃったんだけど明日からいよいよ始めるからねぇ。
でさっ、箱開けてみなよぉ。
カッコいい武器入ってるからさぁ。
んじゃルール言うねぇ。
残り1000人になるまで殺しあうのぉ。参加してない人殺しちゃったら、罰があるからねぇ。」