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朝がくる
太陽が巡って 光をこぼす
風が吹いて空気を運び
水面を震わせて雲を流す
震え立つさざ波はやがてより集まって
大きなうねりになる
チラチラと忙しく光を反射する小さな波の下 深く潜っていくにつれて
水は優しく 揺するように生き物を包み込む
生き物はゆりかごのような心地好さと 荒れ流されて藻屑となる恐怖を感じながら
それでも ここから離れない
深い 浅い 冷たい あたたかい
穏やかで 激しい
静かだが 賑やかしい
底知れず 大きい
ここは 海だ
輝きに満ちたこの場所で
人々は船を駆り 文明を守り 生きてきた
人ならざる者も 知恵をつけ 自然を使い 寄り添うように 一族を育てた
“互いの生きるべき道を
決して
踏み外さないように…”
この世界は
五つの海域と、少しの陸地
そこに生きる者達と
まだ見ぬ謎深き命が息ずく
豊かな 蒼い地
“ ソウ ”
繰り返す歴史の断片
世界にとっては一瞬の
その物語を
今
共に 紐解こう
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