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「ふぅ…」
とある森に1人の少年が立っていた。 歳は10代後半と行った所か、未だ幼さが完全には抜け切って無いそんな顔立ちをしていた。 腰には片刃剣が2つ、その後ろに2丁の拳銃、そして背中には大剣を背よっている。 少年の近くには動物の死体が幾つも倒れている。 だが動物と行っても『モンスター』と呼ばれているものばかりの死体しか無かった。 少年が立ち去ろうとしている時、複数のモンスターが少年に襲い掛かって来た。
「まだいるのかよ」
少年は文句を吐きつつ2丁の拳銃をモンスター目掛けて発砲した。 しかし、予想以上に数が多く全てを倒し切れずに数匹が少年に向かって牙や爪で攻撃を仕掛けた。
「流石に抜かないとやばいかな」
少年は拳銃を高く上に投げ、腰の双剣を抜いて反撃を開始した。 一体、また一体と次々にモンスターが倒れて行った。
「終わりだ! 衝波!」
少年の剣から衝撃波が発生しモンスターは全て倒された。 少年は双剣を鞘に納め、上に投げていた拳銃を綺麗にキャッチしホルダーにしまった。
「今度こそ終わりだな ふぅ、流石に連戦はキツいな…」
少年は少し場所を移してから一息をついた。 あの場所ではまたモンスターに襲われる危険があるし、何より死体があっては休みに休めないからだ。 少年はふと誰かに見られていると感じたのか辺りを見回して視線を感じる場所を見つけたがそこには同僚の姿があった。
「終わったのか? レイン」
「ああ、終わった」
少年の名は『レイン』 この近くの町で騎士をしている少年。
「そっちこそ終わったのか ロイ」
声を掛けてきたのは『ロイ』 レインと同じ騎士でレインの親友でもある。 レインと比べて見ても武器は腰にある剣が一つあるだけだがこちらの方が騎士らしく少し大人びている感じがする。
「ああ、見つけたモンスターは全て倒したさ けど、最近になってモンスターの数が多くないか?」
「確かに」
「まぁ俺たちの任務も終えた事だし支部に帰るか」
レインは立ち上がり、支部へと向かった。
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