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レイン達はモンスター討伐の任務についていた。 ここ最近になってからモンスターによる被害が拡大して町の住民から討伐要請があったからだ。
「町の近くまで凶暴なモンスターがいるとは思っても見なかったな」
「何で? モンスターなんて町の外に出れば普通にいるじゃないか?」
ロイの言葉にレインは頭を傾げた。
「確かにレインの言う通り外にはモンスターは沢山いるさ だが普通モンスターは町の近くには住まない ましてや今回のモンスター達は群を成して活動するモンスターじゃ無いんだ」
「じゃあ何か裏があるかも知れないって事か?」
レインの言葉にロイは頭を横に振った。
「そこまでは分からないが何かがあるのは確かだな」
「まぁ俺達が議論して分かる訳無いか とっとと報告してご飯でも食べに行こうぜ」
レインはさっきの話題を忘れたかの様に話し支部へと走って行った。
「大事にならなきゃいいけど」
ロイはため息を吐きながらレインの後を追った。
「以上です」
支部にある部隊長室でロイは隊長に先程の任務の報告をしていた。 部屋には隊長のバースライトと副隊長のマルスの2人がいた。 隊長のバースライトは人望が厚く騎士、住民をとわずかなりの人気者で、副隊長のマルスはロイと年齢は余り変わらないが剣術は騎士団の中でもトップクラスだと噂される程の腕前で、騎士団1の美男子と言われている。
「何か対策を練らないといけね~か」
「その様ですね」
「帰って来たばかりで悪いがロイと… レインの奴、またいないのか」
バースライトが大きなため息を吐いたがマルスが話を続いた。
「ロイとレインの2人には準備が整い次第に隣村に向かって貰いたい」
「隣り村って花の村『サクハナ』ですか?」
ロイの問にはバースライトが答えた。
「そうだ その村の守備隊と合流して盗賊を討伐して来てくれ」
「守備隊があるのにわざわざ要請して来たって事は結構大所帯なのでしょうか?」
「まぁよくは分からんがよろしく頼むは」
バースライトは気さくな口調で答えた。 この時ロイはよくこれで隊長が勤まるのだろうと思いながら敬礼し部屋を後にした。
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