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ロイは自分の部屋へ戻ると報告をロイに押し付けたレインがベッドの上にいた。
「よぉロイ 報告終わったのか?」
気さくに声を掛けてきたレインにロイは怒りながら答えた。
「お前、また逃げやがったな」
「怒るなよ」
「怒るよ ここ最近、全然隊長室に行ってないじゃないか」
「副隊長がいるから…」
「マルス副隊長の事か… あの人が何だよ」
「何か知らないけど俺と合わないんだよ」
「何訳の分からない事を…」
ロイはため息を吐きながら新たな任務について説明しだした。
「準備が整い次第サクハナに向かうぞ」
「嘘だろ!? もう任務かよ」
レインは落胆した。
「命令何だから仕方ないだろ そんなに嫌なら自分で隊長に言うんだな」
ロイはレインに向かって今1番嫌な事を言ってさっきの仕返しをした。
「う…」
レインはその言葉を聞いて少し引いたが任務にいく決心をついたのか準備を始めた。
「やっぱ行くのか?」
「当たり前だ そうなんだったら騎士なんてやって無いし 大体給料貰えなかったら流石にやばいから…」
レインの意外な答えに驚きながらロイも支度を始めた。
その頃隊長室では何やら重苦しい空気が漂っていた。
「モンスターの増加に伴い町の被害の増加、不届き者による被害の増加… 頭が痛くなるな」
バースライトは頭を掻きながら愚痴をこぼしていた。
「隊長、あそこにも救援を求めた方が宜しいかと」
マルスの助言により良い案が浮かんだのか急に席を立った。
「マルス お前は部隊を連れて出来るだけモンスターの駆除に当たれ 俺が救援を要請してくる」
バースライトの言葉にマルスは敬礼し部屋を後にした。
「流石マルスだな… そろそろあの時期だ 向こうも同じ事を考えているかな…」
バースライトは誰もいない部屋で1人呟いた。
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