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待ちわびたメール

帰り道、美里は声を荒げて言った。

「聞いてよー、アヤちゃん。トシの奴、最悪なんだよ！」

トシは同じクラスの男子で、美里はトシに２年も片思いをしている。
トシは生まれつき顔が丸いのを気にしてる美里のことを、いつもからかって笑っていた。高校に入ってからずっと、そのやり取りが続いていて、３年生になった今ではすでにクラスの名物だ。

アヤは、まるっきり仲の良い友達のような関係の美里とトシが羨ましかった。