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「いつでもオーウェンの考えていることが分かれば、そんなに素晴らしいことはないのです」
どうやら前者だったらしい。少しほっとした。ずっと監視されているかもしれないという恐怖が少し解消される。
「たまに分かるのです。私はラジオのチューナーのようなものだと解釈しているのです。アンテナの向きと電波が合致した時のみ分かるようなのです。でも、私は自分でアンテナを調節出来ないのです」
「俺は出来ればそのアンテナをへし折りたい。しかし、何でそんなこと出来るのかが気になるな」
「私も知りたいのです。私は他の人とは違うのです。それが怖いのです」
「怖い?」
怖いって、誰が?いや、普通に考えるなら目の前の少女だろう。俺に包丁とか銃とか突きつけてきて俺を散々怖がらせた奴が、何が怖いって?怖い?怖い?
ああ、まずい。怖いという単語がゲシュタルト崩壊してきた。
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