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「今自分で私は一般常識の範囲内を逸脱していますって宣言したの分かってるか?」 「そのことはもう随分前に自覚しているのです」 「自覚してるなら治せよ。迷惑だから。主に俺が」 「これから死ぬのです。全く問題はないのです」 「お前の台詞そのものが問題発言なんだよ」 「主にどのあたりが問題発言なのですか?」 「いや、もう全体的に」 「オーウェンは失礼なのです」 「今更だろ。そんなことも知らずに俺は惚れられたのか?」 「はいなのです。一目惚れだったのです」 「一目惚れで俺こんなことになってんのか」 「その通りなのです。この発言にも問題はあるのですか?」 「問題ありまくりだ。むしろ問題成分百パーセントで構成されてるな」 「やはり、失礼なのです」 マリアは機嫌を悪くしたようにそっぽを向いた。どこを向いても何も見えなければ大して変わらないだろうに、普段の癖というものはなかなか抜けないらしい。 俺自身も、無駄に考え込む癖はこの状況下にあっても治らない。既にここから自力で脱出することは考えることすら諦めているが、それならそれで思考は余所に巡る。 どうしたら生き残れるか。
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