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刑務所から出たら夜だった。こんなに時間が経ったのは上司が立会人をびびらせたせいだ。 「お前ベタ惚れされてるなぁ、オーウェン君。どうするんだよ?」 「一欠片も心配してなさそうな声で言われても、何の感慨も沸きませんよ。まあ、あれが出てくるまでの間に考えます」 ぼーっと夜空を見ながら答えたら、お前馬鹿だろ、と呆れられた。前向きなだけだ。気にしないで欲しい。 何でこんなことに巻き込まれたのかさっぱり分からないが、今はまあとりあえず美味しいものが食べたい。上司に奢らせて、豪華なイタリアンとでもしようか。 ―END―
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