はじめまして☆

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僕の友達は、会場に入るやいなや、目的のブースへ走っていった。 僕達がやってるオンラインゲームのブースが目的だったんじゃないのか! あっというまに人混みに消えた友達はほっとくことにした。 まぁ、おかげで、こうしてあーたんとゆっくり会えたんだけど。 あーたんの同僚はというと。 「あー、ちゃおなら…。」 ちゃお=あーたんの同僚。 なんでも、景品のピンバッチが同じものだったらしく、どうしても欲しい絵柄をゲットすべく、ゲームさながらに、トレードの旅にでたそうだ。 「あのこ人見知りだし、自分からあんな風に積極的に、ましてやトレードだなんてすごい勇気。感心しちゃう(笑)」 あーたんは、くすくすと笑っている。 少し低い声。 でも、耳に心地よく響く。 言霊?とでも言うのだろうか。 あーたんの言葉は僕の心に直接響く。 あーたんは、いい香りがした。 香水って感じじゃなく、あーたんの香り? シャンプーなにつかってるんだろ。 僕は目の前のあーたんのことばかり考えていた。 聞きたいことはいくらでもあった。 でも今は、この時間がとまればいいのにな。
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