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携帯が鳴った。 どうやら、あのまま眠ってしまったらしい。 外はすっかり日が落ち、部屋は薄暗かった。 無事に帰宅したと、彼女からのメールだった。 約3時間。 それが僕と彼女の距離。 群馬に住む僕の所へ、静岡から彼女は新幹線を乗り継いでやってくる。 時間もお金もかかるから、そうそうは会えるわけもない。 でも僕たちは、直接ではないが、確実に毎日会って話している。 そうやって、育んできた。 遠距離だけど、ずっと一緒にいられる二人の場所。 そろそろ時間か。 さぁ、彼女に会いに行こう。 僕はパソコンの電源を入れた。
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