プロローグ

3/3
18人が本棚に入れています
本棚に追加
/40ページ
だが、兵士たちは少女には目もくれない。 不思議に思った少女は、もう一度辺りを見渡した。 城の壁はまだ真新しく、壊れている箇所はあるが、先程とは違い、まだ人と共に生きている雰囲気があった。 少女は恐怖をグッと我慢し、城の奥に入っていった。 奥に入るにつれ、人気はなくなっていく。 ふと、目をひく扉があった。 質素ではあるが、他の扉とは違う力強さがあった。 そって手を当てると、扉は音もなく開き、少女を部屋の中へと招き入れた。 「――――――」 目の前の人物たちを見て、少女は言葉を失った。
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!