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だが、兵士たちは少女には目もくれない。
不思議に思った少女は、もう一度辺りを見渡した。
城の壁はまだ真新しく、壊れている箇所はあるが、先程とは違い、まだ人と共に生きている雰囲気があった。
少女は恐怖をグッと我慢し、城の奥に入っていった。
奥に入るにつれ、人気はなくなっていく。
ふと、目をひく扉があった。
質素ではあるが、他の扉とは違う力強さがあった。
そって手を当てると、扉は音もなく開き、少女を部屋の中へと招き入れた。
「――――――」
目の前の人物たちを見て、少女は言葉を失った。
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