†2章 俺は、お前の兄になれてるか?†

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男「……。」 妹「……。」 男「…んー」 妹「…はぁ」 男「……。」ゴロン 妹「……。」 男「……。」 妹「……。」 男「……。」ポリポリ 妹「……。」 ピピピピピピピピピピピピピ 妹「ひっ」ビクッ 男「…ん、あー」カチ 妹「……。」 男「…あ?」 妹「おはよう」 男「一つ質問良い?」 妹「どうぞ」 男「なんで毎日起きたら枕元に座ってるの?」 妹「…にいさんを起こしに?」 男「いや聞かれても」 男「というかいつも目覚ましで起きてるんだけど、俺起こされてないよね?」 妹「お母さんと二人で話すのは緊張するの」 男「親子なのに」 妹「設定はね」 男「設定とか言うな」 男「しかもお前、母さんとは仲良いだろ」 妹「じゃあ、にいさんの監視のためです」 男「じゃあって…まあ良いや」 妹「目覚ましってビクッとする」 男「さいですか」 妹「捨てていい?」 男「ダメ」 妹「残念」 男「目覚まし嫌なら俺の部屋来るなよ…」 一階 男「はよー」 母「おはよう、ご飯出来てるよ」 妹「おはよー」 母「あら、今日も一緒に起きてきたわね」 男「なんか起きたら毎朝こいつ俺の部屋に‥いてえっ!」 母「なに突然大声出してるのよ」 男「イタいイタい妹さん足踏んでる」 妹「ごめん気が付かなかった」 男「気を付けてください」 妹「善処します」 母「…仲が良いわね」 母「ほら、早くご飯食べないと新学期早々に学校遅刻するわよ」 男「それは困る」 妹「にいさんがトロいから」 男「いやいやお前が足踏んでるから…」 母「まったく誰に似たのかしらね」 妹「私じゃないことは確か」 母「私でもないわよ」 妹「突然変異?」 母「ならしょうがないか」 母、妹「ねー」 男「やっぱりあんたら仲良いじゃん」 妹「早くご飯食べる」 男「はい…」 妹「にいさん」 男「ん?」 妹「ん」 男「ん?」 妹「ん」 男「ん?」 バシッ 男「いてえ!」 妹「分かってる癖に」 男「好き嫌いはよくないぞ」 妹「梅干しはどうしても無理」 男「じゃあ残せよ」 妹「残すのは梅干し職人さんに失礼」 男「じゃあ食べろよ…あと梅干し職人って誰だ」 男「着替えは?」 妹「出来た」 男「忘れ物は?」
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