1164人が本棚に入れています
本棚に追加
/425ページ
ガヤガヤした店内。
なぜ自分がここにいるのか、まだはっきりとわかっていなかったが、腕を捕まれて店内を進んだ先に見えた光景に愕然とした。
目の前には知らない人が1人2人、3人4人…
もう…イヤ…
助けて…
「こんばんは♪七海でーす」
私の腕をギリギリと握りしめて離さない彼女が明るく挨拶した。
「ども。俺が零士だよ」
相手方の1人が言った。
「あ、零士君?はじめまして」
営業スマイルで七海は零士と名乗った男を見た。まだ私の腕はギリギリ握りしめてるけど。
立ち話もなんだから早く座ろうと言ったのは知らない男。
「じゃあ自己紹介ね♪私は田辺七海ですっ」
元気よく手をあげると、端から自己紹介するように言った。
最初のコメントを投稿しよう!