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――――――
「…ん…」
リンの声で、僕も目が覚めた。
「あ、レンも起きちゃった…ごめん…」
リンは、眠そうな瞳で僕に謝る。
「気にしないでいいよ。
今、何時かな…」
僕に気を使うリンが可愛くて、少し笑いながら答える。
ベッドに置いてあったケータイを見ると…
「11時…」
いつの間にか結構眠ってしまったらしい。
「リンちゃん、お腹空いた?」
ベッドから起き上がりながら、リンに聞く。
「んー…ちょっと…軽く食べたい…」
多分、キッチンには母さんが僕たちの分ラップして置いてる筈だし…
リンの分を温めるついでに、僕も少し食べよう。
「じゃぁ先にお風呂入っておいで。ご飯温めとくから。」
僕がそう言うと、
「分かった…ありがとレン♪私、少しでいいからね。」
そう言って、リンは自分の部屋へ着替えを取りに行った。
…今日の夕飯、カレーだったかな…
そんな事を考えながらキッチンへと降りていく。
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