~ 常 ~

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「拓、トイレ行こーぜ。」 優紀の声ではっとする。 どうやら俺は陵のことを見つめてたみたいだ。 え、どゆこと? も、もしかして俺・・・陵を・・・!? 「何やってんの、拓。」 ないないないっっ!! 俺が男を好きになるとかっ!!んなのありえねーから!! いまどき腐女子の流行みたいなBLとかゆーやつ? そんなの絶対ないない!! 「たーくー?」 それにっ、俺にだってちゃんと一応・・・ほらその・・・ 好きな奴ってのも・・・いるわけで・・・ まさか、まさかねぇ・・・。うん。あるわけねーよ。ないない。 俺は男だ!!ちゃんと女子に恋できてるから!! 「・・・おいてくぞ。」 「あ、ごめん。まってまって。」 あわてて優紀についていく。 ・・・何考えてんだよ、俺。 大丈夫か・・・?
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