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「中井くん!!」
「__ッッ!!」
名前を呼ばれて我にかえる。
顔をあげると、黒板には縦にズラリと並ぶ白い文字。
その中央にいる先生が、俺をじっと見ていた。
「教科書152ページ、読んで。」
「・・・はいはい。」
俺は左上に開かずただ置いてある教科書を手に取りパラパラとめくった。
152ページ・・・
「短所は長所と反対の~・・・」
国語なんて、眠くなるし、すげー暇。
だから俺はそういう暇なとき、絵を描いている。
まぁ、あんまし上手くもないし、マンガっぽいけどマンガじゃない、
そんな感じの半端な絵。
だけど俺は、すごく夢中になれる。
絵描いてるときは、他のことなんて頭になくなる。
その時の集中力、自分で言うのもアレだけど、すげーと思う。
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