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ペットボトルの仕組みを理解したようなので少女の手に持たせてやると顔が地面にめり込むんじゃないかと思う程深くお辞儀をする
「ありがとうございますなのですです!」
ですが一つ多い気がする。でもその太陽みたいな笑顔を見せられて細かく追求するのは止めにした。
「全部あげるから、安心して飲めよ」
珍しい緑色の髪の毛を撫でると気持ちよさそうに目を瞑った。
「では遠慮なくいただきますなのです」
俺がして見せたようにペットボトルを空中で傾ける。口をつけても良いと言おうと思ったが、もう遅かった。
ペットボトル口から水は滝のように少女の口へと流れる落ちる。少女の小さい口が留めなく流れ落ちてくる水を飲み続けるなどという事は出来ない訳で、次の瞬間には口から水が溢れてしまう。
「ぐぼぼぼかばばばば……けほっけほっ」
飲む事が出来たのは最初の一口ぐらいだろう。ペットボトルの水の約9割は口から溢れて土に染み込んでしまった。
「全然飲めなかったのですよ……」
「そんな飲み方するからだろう……」
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