プロローグ

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こういう時はなんだっけ……え~と……110番!?119番!?救急車はどっちだ。 しかし待てよ、そもそもこいつは人間なのか?新手のオブジェじゃないのか。 どこかの芸術家が土に埋まる少女!みたいなコンセプトでオブジェを作っただけじゃないのか! 「んなわけあるか!って少女!?」 冷静になって見てみると土に埋まっているそれは限りなく少女に近い容姿をしている。 植物を連想させる緑色の髪、椿と同じぐらいの顔や肩、手の大きさ、そして服は着ていない。 「着てないよ!この子服着てないよ!」 つっこむべき所はそんな事ではなく、そもそもこの少女が土に埋まっている事だが、次から次へと見つかる異変に脳が正常に働かない。 そして新たな疑問が浮かぶ。 「こいつ……ゾンビじゃないのか……」 土から出てくるなんていかにもゾンビって感じだし、裸だし…… 「って裸は関係ねーよ!」 自分にツッコミを入れていた。ゾンビも非現実的過ぎて有り得ない。 「椿……お兄ちゃん疲れすぎて変な幻覚が見えてるよ」
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