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そんな話をしながらも、2人のケーキは完成した。
それをひとまず冷蔵庫に入れて、美帆がいれた紅茶を飲みながら、話を続ける。
「ていうか、桃子ちゃんと晴矢って高校で出会ってるんだよね?付き合ったのは桃子ちゃんが高校出てからでしょ?」
「はい」
「その時間差が気になるんだけど」
ついでに作ったクッキーを食べながら、美帆が桃子に聞く。
「あ~、えっと…。色々あったんですよね」
「色々?」
「なんていうか…、当時の私は元カレと上手く別れられてなくて。軽いストーカーされてたんです」
「え、ストーカー!?」
「あ、軽いですよ?軽いストーカーです」
桃子は晴矢と出会った高校2年生の夏休みを思い出す。
晴矢は当時、良い意味でも悪い意味でも目立つ生徒で女子に絶大な人気があった。
晴矢を見てキャーキャー騒ぐ女子の軍団だっていたし、桃子の友達もカッコイイと良く言っていた。
そんな晴矢と出会ったのは、桃子が調べモノをしようと夏休み中に学校の図書室へ行った日のこと。
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