セントセントール崩壊

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太陽暦290年 カナカン諸島北東 セントセントール セントセントールは、商業が盛んな国であった。 近年は 隣国のアルヴィオン公国と争っていた。 -首都セントセントール- 「いよいよ繁盛祭か~」 一人の女が嬉しそうに呟く。 「シャル、お前 本当に嬉しそうな顔してるな~。でも、俺ら任務だから回れないな~」 女の隣にいる男が話す。 シャルと呼ばれた女の名は シャルティア・レアルド・カーターといい、シャルと呼ばれている。 隣にいる男の名は ディーター・フォレストという。 この二人は、セントセントール最強の近衛騎士団 『八星』の一員である。 八星は、セントセントール防衛のために作られた騎士団で、代々、八人の騎士が取り仕切っている。 八人の騎士にはそれぞれ部下が 30人いた。 シャルやディーターも八人の騎士の1人である。 シャルは、魔法剣士部隊の隊長で、ディーターは、弓兵隊の隊長であった。 「まぁ、任務中に屋台の食い物は食えるだろうな」 「そうだね~。ケバプのヨーグルトソースと地鶏は絶対食べたいな~」 セントセントールは、毎年 商業の繁盛を祈って 『繁盛祭』という祭を行なっており、それが翌日 行われるのだ。 八星のメンバーは、毎年 街の警備や、街周辺のパトロールを行なっている。 任務により、弾ける事が出来ない代わりに、団員たちは屋台の食べ物を楽しみにしているのだった。 シャルとディーターは、明日の警備の確認のため セントセントール城に向かった。
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